フィリピンで圧倒的人気のジョリビー:マクドナルドが勝てない要因は

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フィリピンで「ジョリビー」という名前を聞いたことがない人はいないでしょう。国内外で愛されるこのファストフードチェーンは、フィリピンにおける圧倒的な人気を誇り、マクドナルドですらその地位を脅かすことができていません。
この記事では、ジョリビーの歴史や上場の背景、なぜここまでフィリピンで流行しているのかについて詳しく解説します。

ご不明点などありましたら公式ラインよりお問い合わせください。

DALL·E 2024 08 20 15.01.06 An image depicting a lively Jollibee restaurant in the Philippines. The scene shows a bright and colorful interior with the iconic Jollibee mascot wel

1.ジョリビーとは?

ジョリビー(Jollibee)は、フィリピン発祥のファストフードチェーンで、国内で最大のファストフード企業として知られています。
そのマスコットである赤いハチのキャラクターは、子供から大人まで広く親しまれています。
ジョリビーは、ハンバーガーやフライドチキン、スパゲッティといったメニューで有名で、フィリピン人の食文化に深く根付いています。

2.ジョリビーの歴史

ジョリビーの歴史は1975年に遡ります。当初、トニー・タン・カクション(Tony Tan Caktiong)が開業したのはアイスクリームパーラーでした。
しかし、事業を拡大する中で、フィリピン市場のニーズを理解し、ファストフードに転向することを決意します。

1978年にはジョリビーとして正式に開業し、ハンバーガーやその他のファストフードメニューを提供し始めました。

ジョリビーは、フィリピン国内での急成長を続け、1981年には国内の最大手ファストフードチェーンに成長しました。
その後、アジアをはじめとする海外展開も積極的に行い、現在では30を超える国と地域に展開しています。

3.上場の背景と拡大戦略

ジョリビーは、1993年にフィリピン証券取引所(PSE)に上場しました。上場後、同社は積極的な買収戦略を展開し、チョーキン(Chowking)、グリーンウィッチ(Greenwich)、マン・イナサル(Mang Inasal)などの人気チェーンを傘下に収め、国内外でのプレゼンスをさらに強化しました。

この多角化戦略は、ジョリビーがフィリピンだけでなく、世界のファストフード業界で競争力を保つための重要な要因となっています。

4.ジョリビーが流行している理由

ジョリビーがフィリピンでこれほど人気を博している理由は、そのメニューやマーケティング戦略にあります。まず、ジョリビーはフィリピン人の味覚に合わせた独自のメニューを提供しています。
特に人気のある「チキンジョイ」や「ジョリスパゲッティ」は、甘めの味付けが特徴で、フィリピン人の嗜好にぴったり合っています。

さらに、ジョリビーは家族向けのマーケティングを強化しており、店舗には子供向けのプレイエリアが設置され、誕生日パーティーなどのイベントも頻繁に開催されています。
このように、ジョリビーは単なる食事の場としてだけでなく、家族で楽しむ場所としても広く認知されています。

また、ジョリビーはフィリピン人の国民的アイデンティティとも結びついており、海外に住むフィリピン人(OFW)にとっても故郷の味を思い出させる存在です。これにより、ジョリビーはフィリピン国内外で根強い支持を得ているのです。

5.ジョリビーのメニュー

ジョリビーのメニューは、他のファストフードチェーンと一線を画しています。代表的なメニューには、以下のようなものがあります。

  • チキンジョイ(Chickenjoy): サクサクのフライドチキンで、ジューシーな肉と絶妙な味付けが特徴です。
  • ジョリスパゲッティ(Jolly Spaghetti): 甘いトマトソースとホットドッグ、チーズがたっぷりかかったスパゲッティで、フィリピン風の味付けが親しまれています。
  • ヤムバーガー(Yumburger): 甘めのソースが特徴のハンバーガーで、シンプルながらもクセになる味わいです。
  • パラボックフィエスタ(Palabok Fiesta): フィリピンの伝統料理「パラボック」をアレンジしたヌードル料理で、魚のだしとガーリックが効いたソースが絶品です。

6.マクドナルドが勝てない要因

フィリピンにおいて、マクドナルドがジョリビーに勝てない要因は複数あります。まず、ジョリビーはフィリピン人の味覚に合わせたメニュー開発を行っており、特に甘めの味付けが多いフィリピン料理の要素を取り入れています。
これは、現地の食文化を反映したものであり、フィリピン人にとって非常に親しみやすいものとなっています。

また、ジョリビーはフィリピン国内に広範な店舗ネットワークを持ち、アクセスの良さも競争力の一因です。
さらに、家族向けのマーケティングや、フィリピン人の生活に根付いたイベントの実施など、地元文化に密着した戦略を展開しています。
これにより、ジョリビーはフィリピン人にとって「自分たちのブランド」として強く支持されています。

最後に

ジョリビーは、フィリピンで圧倒的な人気を誇るファストフードチェーンであり、その成功は単なる運ではなく、戦略的な展開と地元文化への深い理解に基づいています。
歴史や上場の背景、多角化戦略、そしてフィリピン人の嗜好に合わせたメニュー開発が、ジョリビーの成功を支えています。
この記事を通じて、ジョリビーがなぜここまで流行しているのか、そしてマクドナルドが勝てない理由について理解を深めていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

三橋 洋幸

1990年3月神奈川県厚木市生まれ。 2014年に起業し、日本では太陽光、民泊、物販などの事業を展開。 2017年よりフィリピンに移住し、現在はRestobar78とインフルエンサーのオンライン英会話OEM事業を運営。

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