フィリピンは観光地としても移住先としても人気が高まっていますが、近年は物価の上昇が懸念されています。
この記事では、フィリピンの物価の現状や、物価高騰の原因、さらには10万円でフィリピンでどのような生活ができるのかを詳しく解説します。
これからフィリピンを訪れる方、移住を考えている方にとって、非常に参考になる情報を提供します。
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1.フィリピン物価の全体
物価の概要
フィリピン全体の物価は、他の東南アジア諸国と比較しても比較的高い水準です。
しかし、地域によっても大きな差があります。例えば、首都マニラでは、生活費が他の都市に比べて高めです。以下に、主な費用の目安を示します。
- 住宅費: マニラ中心部でのワンルームマンションの家賃は月額20,000~50,000ペソ(約50,000~120,000円)程度。地方都市では、同じ条件で12,000~25,000ペソ(約30,000~60,000円)程度です。
- 食費: 外食は安価で、ローカルレストランでは一食あたり50~200ペソ(約100~460円)ほどです。輸入品や高級レストランでは、食費が高くなる傾向があります。
- 交通費: 公共交通機関(ジープニーやバス)は非常に安く、10~20ペソ(約23~46円)で移動が可能ですが、タクシーやライドシェアサービスを利用すると高くなります。
地域別の物価差
フィリピンでは、物価が都市部と地方で大きく異なります。
例えばマニラ、セブやダバオのような都市部では物価が高めである一方、イロイロやバコロドのような地方都市では比較的安価に生活できます。
特に家賃や不動産価格には大きな差が見られます。
2. フィリピン物価高騰の原因
物価上昇の背景
フィリピンでは近年、インフレ率の上昇が続いています。その主な原因は以下の通りです。
- 輸入依存度: フィリピンは多くの商品を輸入に依存しており、特に食料品やエネルギーの価格が上昇しています。これにより、日常生活に必要な商品やサービスの価格も上昇しています。
- 人口増加: フィリピンの人口増加により、需要が供給を上回ることが多くなっています。特に都市部では人気の住宅地になると供給が追いつかず、家賃や不動産価格が急騰しています。
- 政治的要因: 政府の政策や規制が物価に影響を与えることもあります。例えば、増税や輸入規制が物価高騰を引き起こす要因となっています。
具体的な事例:
- 食料品の価格: 米、砂糖、肉などの基本的な食料品の価格は、過去数年間で顕著に上昇しました。例えば、米の価格は1キロあたり50ペソ(約115円)から60ペソ(約140円)に上がっています。
- 燃料価格: 燃料の価格も上昇傾向にあり、ガソリン1リットルあたりの価格は約70ペソ(約160円)に達しています。この影響で、交通費や商品の運搬費用が増加しています。
3. フィリピンで高価なものと安価なもの
高価なもの
フィリピンで特に高額な商品やサービスには、以下のようなものがあります。
- 輸入品: 欧米や日本からの輸入品は、関税や輸送費が加わるため非常に高額になります。例えば、日本製の電化製品や車は、現地で購入するよりも大幅に高い価格設定となっています。日本の調味料や食品も関税の関係でほぼ日本の2倍の価格となります。
- ブランド品: フィリピンでは、高級ブランド品が富裕層向けに販売されており、国内での入手が困難であるため、高価な価格が付けられています。例えば、ルイ・ヴィトンやグッチのバッグは、日本で購入するよりも高いことが多いです。
- 特定の医療サービス: フィリピンでは、高度な医療サービスや先進的な治療は高額になります。特に、私立病院での治療費は一般的に高く、保険が適用されない場合は大きな負担となります。日本人に人気のBGCエリアにあるSt.Rukes病院だと風邪の診察で2000php程度かかります。
安価なもの
一方で、フィリピンで安価に手に入る商品やサービスも多数あります。
- ローカルフード: フィリピンの伝統的な食べ物や路上で販売されている食事は非常に安価です。例えば、シシグやアドボ、バーベキューは一食あたり50~100ペソ(約115~230円)で楽しめます。
- 公共交通機関: ジープニーやトライシクルなどの公共交通機関は非常に安く、都市部でもわずか13ペソで移動が可能です。
- 日用品: フィリピンで生産されている日用品(例えば、石鹸や歯磨き粉など)は安価で手に入ります。現地で生産されているため、輸送費や関税がかからず、低価格で販売されています。
4. 10万円でフィリピンで何ができるか?
生活費としての10万円
10万円をフィリピンで生活費として使うと、どのような生活が可能かを具体的にシミュレーションしてみます。以下は、1ヶ月間の生活費の例です。
- 家賃: 20,000ペソ(約50,000円)で、マニラ中心部にある中程度のワンルームマンションを借りることができます。
- 光熱費・インターネット代:5,000ペソ(約14,000円)
- 食費: 毎日ローカルレストランで食事をしても、10,000~15,000ペソ(約23,000~35,000円)で収まります。
- 交通費: 公共交通機関を利用すれば、月額2,000ペソ(約4,600円)程度で移動が可能です。
- エンターテインメント: 映画館やカラオケ、ショッピングなどに月5,000ペソ(約11,500円)を使えます。
4万ペソの給料をもらえる人はまだまだ少ないものの、日本人が4万ペソ以下で生活するのはなかなか難しいものがあります。
ではフィリピン人はどうやって生活してるのかというと、家族での共同生活がベースです。一人暮らしという概念がまだまだ浸透していないので、
世帯収入が5〜6万ペソを超えればマニラでも生活が出来るので、共同生活をベースにフィリピンの方々は暮らしています。
交通費や食事、交際費に十分お金をかけようとすると1ヶ月8万ペソ以上はかかってくる場合が多いので、
一昔前のようにフィリピンで物価差を利用したリゾート生活!というのは現実的には難しいでしょう。
贅沢と節約のシナリオ
10万円でフィリピンで贅沢に過ごす場合と、節約して過ごす場合のシナリオを作成します。
- 贅沢な生活: 高級レストランでの食事やタクシー移動、週末旅行などを楽しむと、日本円で20万円あっても十分ではありません。しかし、地方都市で同様の生活をすれば、贅沢に過ごすことが可能です。
- 節約生活: 一方でフィリピン人の方々に倣ってローカルフードを中心に食事をし、公共交通機関を利用することで、10万円でも快適に生活することができます。むしろ、貯金する余裕さえあるかもしれません。
5. まとめ
フィリピンの物価は、都市部と地方で大きく異なり、物価高騰の背景には様々な要因が絡んでいます。
フィリピンでの生活を検討している方は、現地の物価を理解し、自分のライフスタイルに合わせた予算を立てることが重要です。
10万円がどれだけの価値を持つかは、選択するライフスタイル次第です。この記事を参考に、フィリピンでの生活に備えてください。
ご不明な点などあれば公式ラインまでお問い合わせください。
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