フィリピンは、東南アジアに位置する約1億人の人口を有する国で、経済成長が著しい新興市場の一つです。
過去数年間でGDP成長率は安定して高い水準を維持しており、特にサービス業と消費財市場が急速に拡大しています。
また、若年層が多い人口構成と、英語が公用語であることもビジネス展開の利点となります。
フィリピンの都市化が進む中、特にマニラ首都圏では中産階級の台頭が顕著であり、消費者の購買力が向上しています。
このような背景から、多くの業界で新たなモデルが生まれています。
これらの情報とフィリピンに約8年住んだ上でどういったビジネスチャンスがあるか具体的に考察します。
ご不明な点がある方は公式ラインよりお問い合わせください。

1. 飲食業界
背景: フィリピン人は外食文化が根強く、特に都市部では外食が日常的に行われています。
これは月収がそこまで高くない中間層も同じで、食費にかける割合を示すエンゲル係数も非常に高くなっています。
家族での食事、同僚との食事などそのシーンは多様で、求められているものも高級レンジから激安のレンジまで
幅広くあります。
ただ1つ注意点としてはフィリピン人は意外にも保守的で、日本人にとってはメジャーでもフィリピン人にとってマイナーであれば
頼まれづらい傾向にあります。フィリピン人が全く知らない料理を売るのは実は非常に難易度が高いのです。
飲食業は私も最前線に身を置いていますが、簡単な道ではないものの、非常に大きなチャンスがあると感じています。
ビジネスチャンス: 日本食レストランやカフェ、フードトラックなどの鉄板のコンセプトの飲食ビジネスが成功する可能性が高くあります。
また、ヘルシー志向のメニューやデリバリーサービスの需要も増加しています。
具体例: フィリピンの主要都市での日本食レストランやヘルシーカフェの開業。

2. 美容業界
背景: フィリピンでは美容への関心が高く、スキンケア、ヘアケア、エステなどの美容関連サービスが人気です。
特に若年層や都市部の女性を中心に、美容に対する投資が増えています。
地方やローカルエリアの小さめのモールや通りに行っても必ず美容のお店は存在しています。
マツエク、ネイルはもちろん、ビタミン注射なども受け入れられています。
ビジネスチャンス: 日本の美容技術や製品は高品質として認知されており、美容サロンやスパ、ネイルサロンなどがフィリピン市場で受け入れられやすいです。
また、オンライン販売による化粧品ビジネスも成長が期待されます。
具体例: 日系の美容サロンチェーンや、オーガニック化粧品の販売事業。

3. 教育業界
背景: フィリピンでは教育へのニーズが高く、特に英語教育や国際バカロレア(IB)プログラムなど、グローバルスタンダードの教育が求められています。
また、ビジネススキルやITスキルのトレーニングも重要視されています。
オーストラリアやシンガポール、アメリカには多くのフィリピン人が医療従事者として就職しており、その賃金も毎年上昇傾向にあります。
また在比外国人の中で最も比率が多いのは実はインド人です。比較的富裕層のインド人がフィリピンの大学で医療を学び、
アメリカやオーストラリアに就職する流れも出来ています。
フィリピンの人材を日本に送ろうとすると色んな障壁がありますが、フィリピン人の優秀な人々を別の国に送ったり、
オンラインでの就労のサポートが出来るとビジネスチャンスが見えてくるかもしれません。
ビジネスチャンス: 日本語教育や専門スキルのトレーニングスクールだけでなく、オンライン教育プラットフォームの展開が考えられます。
特に、IT関連の技術を提供する教育ビジネスは急速に成長しています。
具体例: フィリピン国内での日本語学校やプログラミングスクールの設立。

4. 不動産業界
背景: フィリピンの都市化と経済成長に伴い、不動産市場も活発化しています。
特にマニラ首都圏では、住宅、オフィスビル、商業施設の需要が高まり続けています。中産階級の増加により、
品質の高い住宅やサービスアパートメントへの需要も増加しています。
マカティ、BGCでは飲食店の空きスペースを見るけるのが本当に難しいくらいテナント不足になっています。
今後は2店舗、3店舗で1つの物件をシェアするような業態なども増えてくるでしょう。
またユニークな物件もまだまだ少ないので、オリジナルのAirbnbやインテリアデザイン、
顧客の要望をしっかり叶えられる内装業など様々な不動産にまつわるビジネスチャンスが増えていくでしょう。
ビジネスチャンス: 住宅開発、商業施設の開発、さらには投資用不動産の販売や賃貸管理業務など、不動産関連ビジネスが有望です。
また、観光業の成長に伴い、リゾート開発やホテル運営も注目されています。
具体例: 高級サービスアパートメントの開発や、観光地でのブティックホテルの運営。

5. テクノロジー・スタートアップ
背景: フィリピンでは、インターネットとスマートフォンの普及率が急速に拡大しており、
テクノロジー関連のサービスやアプリケーションへの需要が高まっています。
特にフィンテック、eコマース、モバイルアプリの分野で新しいビジネスモデルが登場しています。
この分野は個人的にもっと発展してほしい分野です。オフショアで海外向けのシステムを作るIT会社はあるものの、
フィリピン国内向けの優秀なエンジニア会社が少ないため、なかなか良いITサービスがありません。
今のフィリピンのアプリケーションを見ていてもアジアやアメリカをはじめとした海外で通用するようなレベルのものは見受けられず、
この分野ではアジアの中でも遅れを取っています。
日本の優秀な会社とフィリピンの有望な会社のコラボなど両国にとってメリット、シナジーのあり、
日本でもフィリピンでもない大きい市場に対して勝負していける製品を作り出していってほしいですね。
ビジネスチャンス: 日本の技術を活用したスタートアップや、現地のニーズに合ったテクノロジーソリューションを提供するビジネスが成功しやすいです。
フィリピン政府もスタートアップ支援に力を入れており、ビジネス環境が整備されています。
具体例: eコマースプラットフォームの構築や、フィリピン向けフィンテックサービスの展開。
最後に
フィリピンは、経済成長と都市化が進む新興市場として、多くのビジネスチャンスが存在します。
特に飲食業、美容業、教育、不動産、テクノロジーといった分野でのビジネス展開は、今後ますます有望です。
フィリピン市場におけるビジネスの成功を目指す方は、これらの業種に注目してみてください。
会社設立やマーケティングの困りごとなどがありましたら、公式ラインよりお問い合わせください。
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