フィリピン経済は本当に右肩上がりなのか?人口ボーナスだけでは乗り切れない現実

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フィリピンは近年、人口ボーナスと高い経済成長率によって注目を集めています。しかし私はフィリピンに8年住んでいて
フィリピンのことが大好きだからこそ、疑問に思うことがあります。本当に表面的な指標だけで本当に長期的な経済成長が達成できるのでしょうか。
本記事では、フィリピン経済の成長に潜むリスクと課題について検討します。

ご不明な点がある方は公式ラインよりお問い合わせください。

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1.人口ボーナスの過信と産業基盤の弱さ

人口ボーナスの現状:
フィリピンは若年人口が多く、いわゆる「人口ボーナス」を享受しています。
しかし、人口が多いだけで経済成長が持続するわけではありません。労働市場に参入する若者が増えても、
それに見合った産業基盤が整っていなければ、失業率の上昇や労働力の低質化を招くリスクがあります。

産業基盤の脆弱性:
フィリピンの産業構造を見ると、製造業の進出が他のアジア諸国と比較して少なく、依然として農業とサービス業が主力です。
特に製造業が弱いことは、外資系企業の投資を呼び込む上での障害となり得ます。

2.サービス業依存のリスクとコールセンター産業の脆弱性

  • コールセンター産業の現状:
    フィリピンは世界有数のコールセンター拠点として知られており、多くの国際企業がフィリピンに顧客サポートの拠点を置いています。
    しかし、AI技術の進展により、これらの職種が自動化される可能性が高まっています。
  • AIによる雇用喪失のリスク:
    コールセンター職員は単純なタスクが多く、AIによって代替されるリスクが高いとされています。
    このため、フィリピンのサービス業依存は、長期的な経済成長の妨げになる可能性があります。

3.教育レベルと国民の平均IQの低さがもたらす影響

  • 教育の現状:
    フィリピンの教育システムは、特に地方部で質が低いとされています。
    また、教育インフラの整備が遅れていることも、労働力の質に悪影響を与えています。
  • 国民の平均IQとその影響:
    フィリピンの国民の平均IQは他のアジア諸国と比較して低く、これが経済成長のボトルネックとなり得ます。
    知識集約型産業の育成が困難であり、技術革新や高度な製造業の発展に対して大きな課題が存在します。

4.経済成長の持続可能性への疑問

  • 成長の持続可能性:
    フィリピンの経済成長は、一時的な人口ボーナスや海外からの送金に依存している側面が強く、これが将来的に減少した場合、
    経済成長は鈍化する可能性があります。また、基盤産業の弱さや教育の課題を考慮すると、持続可能な経済成長を実現するためには抜本的な改革が必要です。
  • 今後の課題: フィリピンが真の意味での経済成長を遂げるためには、製造業の強化や教育改革、労働市場の高度化などが不可欠です。
    これらの課題に対する取り組みが不十分である限り、現在の経済成長率を維持することは難しいでしょう。

最後に

フィリピンの経済成長はみんな約束されている前提で考えていますが、果たしてそれは本当にその通りなのでしょうか。
今回の記事を読んでいただけたら少しは違った見方をしてもらえたかもしれません。

これはフィリピンだけでなく、いわゆる発展途上国に共通する課題と言えるでしょう。
OFWの海外送金やコールセンターだけに依存してしまうと経済の発展は正直かなり難しいと感じてしまいます。

メイドインフィリピンの商品をいかに世界に販売していけるかが鍵だと個人的には考えているので、
資源のない日本はそのキーを握っているのではないかなと思います。

優秀な日本人の経営者や企業が1組でも多くフィリピンの経済発展に寄与していただけると良いなという思いで
このウェブサイトを運用しています。

会社設立やマーケティングの困りごとなどがありましたら、公式ラインよりお問い合わせください。

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この記事を書いた人

三橋 洋幸

1990年3月神奈川県厚木市生まれ。 2014年に起業し、日本では太陽光、民泊、物販などの事業を展開。 2017年よりフィリピンに移住し、現在はRestobar78とインフルエンサーのオンライン英会話OEM事業を運営。

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