フィリピンでの飲食開業には様々なリスクがあります。
それらを乗り越えた利益はもちろん大きいものの、それ以前の問題で撤退される方も多くいます。
フィリピンで会社経営を始めて5年経った筆者が、日本人が陥りやすいリスクとデメリットを5つ紹介します。
より詳しい相談などは公式ラインよりお問い合わせください。

ビジネス環境と法律
フィリピンのビジネス環境は日本とは大きく異なります。飲食店を開業するには各種許可やライセンスが必要であり、その取得には時間(1ヶ月〜6ヶ月)と労力がかかります。さらに手続きは煩雑で現地のビジネス環境に精通していないと、どの書類が必要かすら分からないこともあります。
その上法規制が頻繁に変更されることもあり、ビジネスを安定させるまでに多くの苦労が伴います。
環境も難しい点の1つですが、もう1つ注意しなければならないのが法律です。飲食店はフィリピンペソを稼ぐビジネスモデルになるので、
日本人が基本的には大株主になることができません。この点は規制緩和に向けて動いているものの、実際に日本人だけで法人を設立できたケースを
見たことがありません。そうなるとフィリピン人を代表に立てる必要がありますが、ビジネスを乗っ取られてしまったり、
売上金と一緒に代表者が失踪してしまうケースなども頻繁に起こっています。安易に信じるのは絶対にやめましょう。
文化の違いとコミュニケーション
文化の違いも大きな壁となります。フィリピンの労働文化やサービスの提供方法は日本とは異なります。
例えば時間に対する感覚や仕事の進め方など、日本人が当たり前と思っていることが通じないことが多々あります。
現地スタッフとのコミュニケーションも重要であり、英語やタガログ語に堪能でないと意思疎通に支障をきたすことがあります。
大手企業でも社員がフィリピンに馴染めずやめてしまったり、フィリピン人のマネジメントが困難を極めて精神を病んでしまうこともあります。
飲食だけではありませんが、ある程度言語が出来て、意思決定や判断能力に長けており、フィリピンに馴染むことが出来るという条件の人材は
探すのが困難なケースが多いです。代表者や幹部クラスの人材をフィリピンに送って立ち上げを行っていくのが定石になっています。
経済的リスク
フィリピンは経済的に発展途上国であり、政治や経済の不安定さがリスクとなります。
為替レートの変動やインフレ率の上昇、さらには自然災害などのリスクも考慮しなければなりません。
これらの要因が重なると、ビジネスの収益に大きな影響を及ぼす可能性があります。
特にコロナ後、円安の流れが加速したため、オンライン英会話や語学学校でも先生の給料が割高になり、
留学や英会話の費用がどんどん上がって行きました。
飲食店でも物価の高騰が顕著で、野菜や肉の仕入れなどに非常に大きな影響が出ています。
競争の激化
この点を皆見落としがちですが、フィリピンの都市部では飲食業界の競争が非常に激しいです。
特に外国料理を提供する飲食店は多く、差別化を図るのが難しい場合があります。競合他社との差別化を図るためには、
質の高いサービスや独自性のあるメニューを提供する必要があります。
個人的に見ていて思うのは、ラーメンはマカティではかなり飽和状態にあるように思います。
以前並んでいたような日本クオリティのお店でも並ばずに入れるようになったり、オープンしてもあまり話題にならないことも増えました。
業態・コンセプトもしっかり策定していかないと、大当たりするビジネスを展開するのが難しくなっています。
インフラの問題
電力供給の不安定さやインターネット環境の不備もデメリットの一つです。
停電が頻繁に発生する地域では、営業に支障をきたすことがあります。インターネットの速度や安定性もビジネスの運営に影響を与える要因です。
首都圏のメトロマニラでも2024年現在でしょっちゅう水没が起きます。マカティやマラテでも水が溢れスタッフが出社出来ない、
商品が納入できないなどの問題が起きます。またインターネットも脆弱なので、急に繋がらなくなることもあるため、
POSシステムに影響が起きることもあります。
インフラは近年政府が力を入れているため、徐々に改善されているので、問題が起きないよう願うばかりです。
最後に
フィリピンでの飲食店起業は、多くの魅力と可能性を秘めていますが、その一方で数多くのリスクとデメリットも存在します。
これらの困難に立ち向かうためには、現地の文化やビジネス環境に対する深い理解と適応力が求められます。
またリスク管理のための戦略を練り、十分な時間的準備をしておくことが成功への鍵となるでしょう。
予想外な問題に対しても柔軟かつ即日対応していき、日本の素晴らしいサービスをフィリピンでも普及出来ると良いですね!
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