フィリピン不動産で購入金額より売却金額が下回った実例3選

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フィリピン不動産は、高いリターンが期待できる投資先として多くの注目を集めてきました。しかし、すべての投資が成功するわけではなく、期待を裏切る結果に終わったケースも少なくありません。
本記事では、実際に購入金額より売却金額が下回ったフィリピン不動産の具体例を紹介し、投資家が気をつけるべきリスクやデメリットについて警鐘を鳴らします。

より詳しい相談などは公式ラインよりお問い合わせください。

DALL·E 2024 08 20 17.04.45 An image illustrating the financial loss associated with buying a condominium in the Philippines. The scene shows a frustrated property owner looking

1.Azure Urban Resort Residences (Parañaque City)

概要:
Azure Urban Resort Residencesは、リゾートスタイルのコンドミニアムとして人気を集めましたが、施設の維持管理問題や賃貸需要の低迷により、投資家は期待していたリターンを得ることができませんでした。

失敗の背景:
多くの投資家は、購入後に短期賃貸市場(Airbnbなど)での運用を考えていましたが、パンデミックによる旅行客の減少や過剰供給の影響で賃貸が思うように進まず、長期間空室のままとなりました。
最終的に、ローン返済が困難になり、購入価格よりも約10%~20%低い価格で物件を売却せざるを得なかったケースが多く報告されています。

2.Grass Residences (Quezon City)

概要:
Grass Residencesは、ケソンシティのSM North EDSAショッピングモールに隣接する大型コンドミニアムです。
しかし、同エリアのコンドミニアム供給過多により、投資家は予想外の損失を被ることになりました。

失敗の背景:
オーナーたちは、賃貸市場の競争が激化する中で、賃料が下落し、期待していた収益を上げることができませんでした。
多くの投資家は「売らないで賃貸に出せばいい」と考えましたが、賃貸契約を得るのが非常に困難で、結果として空室が続き、維持費やローンの返済で赤字が続きました。
この状況が続いたため、最終的に購入価格より15%~25%低い価格で物件を売却することとなり、損失を被った例が多く報告されています。

3.Avida Towers (Various Locations)

概要:
Avida TowersはAyala Landの手頃な価格帯のブランドとして、多くの投資家に購入されましたが、地域によってはリターンが思うように得られない例もあります。

失敗の背景:
特に、ケソンシティやマンダルヨンのプロジェクトで、供給過多や賃貸市場の低迷が続きました。賃貸需要が予想を大きく下回り、長期的な空室が問題となりました。オーナーたちは、ローン返済の負担を軽減するために賃貸に出そうとしましたが、賃借人を見つけるのに苦労し、多くのユニットが空室のまま放置されました。その結果、一部の投資家は、購入価格から約20%の損失を出して物件を売却することを余儀なくされました。

フィリピン不動産投資のリスクと注意点

フィリピン不動産市場には魅力的な投資機会がある一方で、以下のようなリスクも存在します。

1. オーバーサプライによる価格下落と賃貸競争

フィリピンの都市部、特にマニラ首都圏では、コンドミニアムの開発が急速に進んでおり、供給過多の状態が発生することがあります。
このようなエリアでは、物件の価格が上昇せず、場合によっては下落することもあります。
また、賃貸市場での競争が激化し、賃料が低下するか、賃借人を見つけるのが難しくなります。

2.賃貸需要の変動と空室リスク

フィリピン不動産投資の多くは、賃貸収入を当てにしたものですが、賃貸需要が変動しやすいというリスクがあります。
パンデミックのような予期せぬ出来事や、外国人労働者の流入が減少すると、賃貸需要が急減し、長期的な空室が問題となります。
この結果、賃貸収入が得られず、物件を維持するための費用やローン返済が投資家にとって大きな負担となります。

3. エリアの発展計画の遅延や中止

新興エリアでの不動産投資は、インフラや商業施設の開発が進むことで物件価値が上がると期待されていますが、計画が遅延したり、中止されたりするリスクがあります。
これにより、物件の価値が期待通りに上がらず、最終的に損失を被る可能性があります。

4. 不動産市場の変動と法規制のリスク

フィリピンでは、不動産市場や関連法規制が頻繁に変動します。これにより、税制や所有権に関する変更が発生し、投資家に不利な状況が生まれることがあります。特に外国人投資家は、法規制の変動によるリスクを十分に考慮する必要があります。

最後に

フィリピン不動産市場は、リターンを期待できる一方で、リスクも高い市場です。オーバーサプライ、賃貸需要の変動、計画の遅延や法規制の変動など、投資家が直面するリスクは多岐にわたります。
本記事で紹介した失敗事例を通じて、フィリピン不動産投資のリスクを理解し、慎重な判断を行うことが重要です。
これからフィリピン不動産に投資を検討する方は、リスク管理を徹底し、現地市場の動向を綿密に調査することをお勧めします。

不動産の相談なども随時受けておりますので、公式ラインまでお気軽にお問い合わせください。
またフィリピンのことをもっとよく知るために英会話を勉強したいという方のために、オンライン英会話も提供しています。こちらもご興味ある方は公式ラインまでお問い合わせください。

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この記事を書いた人

三橋 洋幸

1990年3月神奈川県厚木市生まれ。 2014年に起業し、日本では太陽光、民泊、物販などの事業を展開。 2017年よりフィリピンに移住し、現在はRestobar78とインフルエンサーのオンライン英会話OEM事業を運営。

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